こんにちは。
このブログを訪問してくださって、ありがとうございます。
私は子供たちが小さい頃、主人の転勤でアメリカに4年間住みました。
アメリカは寒くなりだすと、子供たちが喜ぶ行事がたくさん。
その中で、最も子供たちが喜んだハロウィンが現地ではどんな感じだったかをご紹介します。
まずはじめに、ハロウィンで準備するもの、そして当日のハロウィンの流れとその様子、その後でハロウィンの起源、ジャックオーランタンの由来などをお伝えします。

私たちが住んでいたノースカロライナでは、基本はこんな感じ。わらを積んで、その上にジャック・オー・ランタン。これは、かぼちゃをくりぬいて人の顔の形にしたもの。夜になると、中に明かりをつけます。
そして、ハロウィーンが来るのをみんな心待ちにします。何の仮装をするかもわくわくしながら準備します。ほとんどの子が、ウォールマート(アメリカの巨大スーパー)などで売っている衣装を買っていました。女の子は、プリンセスのスタイル、男の子は当時はやっていたポケモンなどが多かったです。
ハロウィンまでに準備するもの
ハロウィン当日までに準備するものとしては、
- 庭に飾るカボチャやわらなど。買ってきたものでもいいですが、あまり高価なものだと盗られてしまうこともありました。盗られてもくやしくないものを。
- 子供たちの仮装用服装。手作りでもいいし、買ってもいいです。可愛いものが売っていました。上の子は魔女。下の子はポケモンにしました。
- 子供たちが当日回る時にお菓子を入れるバッグ。これも、ウォールマートでも売っています。なんでもいいです。カボチャ型の可愛いプラスティックのバッグなどが1ドルくらいで売っていました。
- 家に来た子に配るお菓子。ウォールマートで売っていました。大袋で買っておきます。いろんなお菓子が売っていて、我が家は大袋を3袋くらい用意しました。
アメリカでのハロウィン当日の様子
現地校では、ハロウィンになると、10月31日当日に合唱祭もありました。
私たちの住んでいたところでの一日のハロウィンの流れとしては、
- 当日朝から仮装して登校
- 合唱祭で保護者も見に行く。そのまま下校
- 夕方暗くなってから保護者同伴で家庭を回る(回れる家庭は、ハロウィンの飾りつけをしていて、明かりがついているところ)
- 夜8時まででおしまい
子供がお菓子を食べる前に保護者がお菓子は安全かどうか確認しましょう!
ハロウィン当日は仮装して登校。もちろん先生も仮装します
学校での合唱祭。
もちろん、みんな仮装して登校。
いつも子供たちは車で学校まで送り届けていましたが、当日は保護者(全員ではない)も先生も仮装しているので、ドライバーさんが、フランケンだったり、猫だったり、ぷーさんだったりで、ぎょっとしますが、それもまた楽しいものでした。
午後は、保護者を招いての合唱祭。

一学年一クラスのこじんまりとした学校でしたから、学年ごとに歌います。
小さい子のクラスは、みな一生懸命仮装してきてとても可愛いものでした。先生も仮装します。
写真には、ありませんが、手作りのロボットを段ボールで作って着せられている子供がいて、歩くたびに先生の補助が必要でした。皆の笑いも誘っていました。
アメリカハロウィン当日夕方からトリックオアトリート!
夕方から暗くなると、子供たちは各家庭を訪ねて、「トリックオアトリート(お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞの意味)」と言って、お菓子をもらいます。
その日は暗くなると、外に出てお菓子をもらいに出かけます。
家庭教師の先生からは、夜8時までにしてね、その後は大きい子供たちが来るから、危ない(?)とのこと。
子供二人を車に乗せて、近所を回ります。お菓子をもらうためのバッグ(ハロウィン用のジャック・オー・ランタンのバケツなどが1ドルで売っています)を持たせます。
夜になると、寒いので温かい飲み物も水筒に入れて持たせました。
ハロウィンの飾りつけをした家庭に子供だけで呼び鈴押しますが、親は車から様子を見ています。
親の中には、「じゃあ、いたずらでお願い」と言ったり、親が仮装して子供を驚かせたり
もちろん子供たちは「トリックオアトリート!」と言ってお菓子をもらいます。
子供が言うには、中には、「じゃあ、トリックで(いたずらで)お願い」という家もあったそうです。
もちろん、冗談ですから、ガオーっとか言うと、はいはい、と言ってお菓子をくれたそうです。
そして、家の中で保護者が仮装して、逆に子供をびっくりさせた後にお菓子をくれる家庭もありました。
人気のある通りには、保護者と子供が混雑して、子供同士、保護者同志で話が始まったり。
もう、家族総出で楽しむ場所でした。
私たちは、一人は家に残ってやってきた子供たちにお菓子を配りました。
お菓子は、ウォールマートでハロウィンで配れる大袋のお菓子がたくさん売っているので、それを買いだめしておきます。我が家は、大袋3袋くらい。キットカットや、キャンディーなど。
我が家は玄関の扉に子供が描いた大きなカボチャの絵を張り付けました。明かりももちろんつけておきます。
夜6時過ぎから子供たちがやってきます。

写真も喜んで撮らせてくれて、一日楽しめます。
夕方8時以降になると、比較的高学年(12歳以上くらい)の子供たちが、仮装なしでやってきて、お菓子をもっと欲しがるような子もいたので、もうおしまい、と言って電気を消しました。
ハロウィンとは?
ハロウィンは、キリスト教の「万聖節」の前夜祭として、10月31日に行われます。
もともとは、2000年以上も前からヨーロッパにあった宗教的な祭りが起源です。
ヨーロッパの古代ケルト人が行っていた祭礼「サウィン」が起源と言われています。サウィンは夏の終わりを意味し、秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う宗教的な行事でした。
10月31日はケルトでは一年の終わりで、現世と来世を分ける境界が弱まる時。死者の魂が家族のもとへ戻ってくる日として信じられていました。死者の魂と一緒に悪霊もついてくると考え、その悪霊から身を守るために仮装したと言われています。
ハロウィンの語源は、Hallowが、聖人を意味し、「All Hallows」の諸聖人の日(11月1日)の前夜祭で、「All Hallows Eve」が略して、ハロウィンになりました。
トリックオアトリートの意味は何?
「悪霊にいたずらされたくなければ、お菓子をちょうだい」という意味ですが、どこからそんな風習が出てきたのでしょうか。
いくつかの説がありますが、中世ヨーロッパの儀式で死者へ備える「ソウルケーキ」をもらう「ソウリング」が由来しているとされています。
ジャック・オー・ランタンとは何?

このカボチャを実際にくりぬいて人の顔型にするのは、なかなか大変です。今ではすっかりハロウィーンのインテリアの一つになっていますが、そもそもの由来を調べてみました。
本来は「大きなカブ」がランタンの材料でした。アメリカにハロウィンがつたわってから手に入れやすい野菜がカボチャだったことが理由です。
ジャック・オー・ランタンのジャックとは?
ジャックはアイルランドの昔話に登場します。悪行ばかりしていたジャックは、自分の魂を取りに来た悪魔までだましていました。寿命がきても、生きている間の悪行のせいで、天国には行けず、かといって悪魔に魂ももっていかれず、地獄に行くこともできません。
ジャックはカブのランタンを掲げて安住の地を探して夜道をさまよっていました。
この昔話は恐ろしいですが、ジャック・オー・ランタン自体は悪霊を追い払い、良い精霊を呼び寄せる魔除けとされています。
家の外や部屋の窓辺にジャック・オー・ランタンがあると、それを見た悪霊は怖がって逃げていき、良い精霊が近づいてくるのです。
最後に
いかがでしたか?
最近は日本でも、若者たちの楽しいイベントになってきました。アメリカでは子供のお祭りなのに、日本では若者独自のお祭りになってきました。
国によって、楽しみ方は異なりますね。
私は、今でもこの季節になると、スパイスの香りがするドリンクや、カボチャを見ると、アメリカの楽しいこの季節を思いまして、少しウキウキする気持ちになります。
NEXT
コメント