こんにちは。
このブログを訪問してくださって、ありがとうございます。
私は子供二人を連れて、主人の転勤でアメリカのノースカロライナに4年ほど住んでいました。
子供たちはまだ、幼稚園と小学生だったので、平日の学校は、現地の私立の学校、そして土曜日は補習校に通わせました。
補習校のおかげで、子供たちは日本人の子供たちと遊びを通して多くを学ぶことが出来ました。(もちろん、お勉強の面でも!)。
今回は、そんな補習校の様子をお伝えします。
補習校や日本人学校って何だろう?という方はこちらからどうぞ
日本人学校か現地校か。現地校(ESLクラスもなし!)では教科書はレンタル。そして補習校(8)
また、日本人学校、補習校の一覧が知りたい方は、こちらからどうぞ。海外子女教育振興財団のホームページになります。アメリカだけでなく世界中の日本人学校、補習校の一覧がご覧になれます。
(トップの写真は、当時のローリー補習校の建物。庭がきれいに手入れされていました。)
補習校を利用する暮らしとは?
我が家は補習校を利用しました。日本人学校が無かったからです。
平日は現地校、そして土曜日は補習校に子供たちを通わせました。土曜日の午前中にまた学校に行くの?とアメリカ人の現地ママからは少し驚かれました。
補習校に通わせるメリット、デメリットとは
何といっても補習校はメリットが大きい
- 子供たちの日本の文化と言葉の習得
- 子供たちのストレス発散
- 保護者の海外生活や帰国時の情報交換
- 保護者のストレス発散
子供たちは平日は外国語の生活を送っています。帰宅してから両親が日本人で日本語で話をしても、覚えるのは外国語の方が早いです。両親の言葉だけでは、圧倒的に語彙の量が少ないからです。そういう時に、補習校で、日本人の先生やお友達、そしてお友達のお母さんやお父さんと言葉を交わすのは、とても効果が大きいのです。子供たちが外国語のみしか喋れなくなってしまうと、その後の生活に大きく影響してしまいます。補習校は、とても大きい役割を持っているのです。
それでもある補習校のデメリットは
- 補習校は比較的遠くにあるため、送迎が必要
- 運営が保護者であるところが多く、役員活動が大変
- 子供たちは結局平日と土曜の午前中は勉強の時間になってしまう
私たちが利用した補習校の運営は保護者でした。補習校の会場となる学校も、比較的トラブルが起きやすかったです。土、日の間に石像が壊れていたり、トイレが壊れていたりすると、クレームをつけられたり。弁護士さんをお願いしたりしていましたが、それを頼むのも役員さんたち。そういうことに慣れていない日本人はとても大変でした。
運営が保護者ですから、全て保護者が企画します。運動会、入学式、卒業式なども味合わせてあげたい体験です。ですが、運営は大変でした。逆に大変な思いをすると、それだけ他の保護者とも仲良くなれたりするメリットもありました。
補習校を利用する一年の流れ
- 入学式と始業式
- 各クラスの役員決め
- 1学期は遠足
- 2学期は運動会
- 卒業式と次年度の本部役員決め
大きな行事としては、これくらいでしょうか。
入学式と卒業式
アメリカの現地校では、入学式、始業式、卒業式といった行事はありませんが、ここはやはり日本人として、子供たちに味あわせてあげたい行事。
みんなすこーしおめかしをして、体育館に集まって、お話を聞いて写真を撮る程度でしたが、この行事を行いました。
各クラスの役員決め
これは、みんなが怯えていたところ。でも、運営が保護者なのでみんなで協力するしかありません。特に大変なのは、本部役員(だったかな?)と呼ばれる、上の役員の方たち。
補習校の場となる、学校の借り入れやトラブル対処、トラブルに対する弁護士さんの対応、さまざまな行事の計画、そしてアトランタにある領事館に学校全員分の教科書を取りに行くのも本部役員さんの仕事でした。
私たちは、ラッキーなことに本部役員になったことはありませんでしたが、ほとほと大変だというのは伺っていました。
補習校によっては、授業を教える先生も交代で保護者がやっていた、というところもあったそうです。
クラスの役員としては、主に運動会の役員と図書委員が割り振られ、運動会の行事、企画、運営、そして図書館の運営、本の整理、古本市の開催などが主な仕事でした。日本の絵本や小説、料理、手芸の本、地球の歩き方など、どれも役に立つ本が保護者から提供され、かなりお安い値段で販売されました。
みんなが子供たちのために一生懸命でした。今となっては、とても良い思い出になっています。
補習校の遠足と運動会
遠足は、ボランティアの保護者が車を出して、近くの博物館などへお弁当を持ってでかけました。
運動会は、日本の企業が提供していただけたグラウンドで障害物競争、玉入れ、リレーなどごく一般的な運動会を開きました。
あるアメリカ人の保護者の方は、玉入れを見ながら、ポップコーンみたいだ、と言っていました。面白い見方ですね。
補習校を利用する日の一日の流れ
- 朝、子供たちを起こして準備。車に乗せて補習校までつれていきます
- 午前中は授業中。その間親は自由時間
- 私たちは、その間モールでお茶をしてショッピング
- 授業が終わると子供たちを車にのせて日本食料品店へ
- モールで日本食を食べたりすることも。その後帰宅
大まかにこんな感じでしょうか。
補習校帰りに日本食材を調達
ノースカロライナでは、日本食料品店はローリーの東洋食品というところで調達しました。
それこそ、カレールーや醤油、味噌、米、日本酒、海苔、冷凍ウナギ、アリナミンA、ふりかけ、生鮮食品以外はほとんどここで揃えることができました。
ここは、嬉しいことに土日に買い物をすると、サービスで手作りのお寿司(太巻きと稲荷)と大福がいただけました。毎週のように頂いて、とてもありがたかったです。
もちろん移動は全て車。基本主人が車を運転しましたが、緊急で出勤になると、私が運転することもありました。アメリカへ来る直前に免許を取った私は、アメリカの高速に乗ることがとても怖かったです。普段の道路は、幅が広く、ゆったりとしていたので、さほど問題は感じませんでした。
最初のうちは、毎日の生活で親の私たちも大変でしたが、そのうち慣れてくると、子供の補習校の友達をそのまま自宅に連れて帰ってお泊り会をしたことも何度かありました。我が家は小学校4年生の女の子と幼稚園の男の子でしたので、似たような家族構成のお姉ちゃんと弟、というご家庭をお誘いして我が家に泊まってもらったことも何度かありました。そのうちに誕生日会もやったり。
アメリカの子供たちのお泊り会
日本人はお泊り会というと、家の中を片付けて(我が家だけ?)、お料理も頑張って(これも我が家だけ?)、お布団も準備して、と親の方が準備に疲れてしまいますが、アメリカ人のお泊り会は、そんなことはあまり気にしません。
- 泊まりに行く子供たちは自分の寝袋を準備して向かいます。
- 晩御飯は、基本的にデリバリーのピザ。
- ドリンクは、炭酸飲料を何種類か。それと、レモネードやオレンジジュース、アイスティー。
- デザートはアイスクリーム。
- 夜寝る場所は、各自好きな場所で。リビングでも子供部屋でも。
- 朝ごはんは、ドーナツがあれば十分。それとドリンク(炭酸、ジュース)
- あとは、お迎えを待ちます。
子供たちは、食事内容や家の中の様子を気にしているわけではありません。友達と一晩一緒に過ごすことが楽しいのです。準備が大変でなかなか友達が呼べないよりは、簡単な準備で気軽に友達を呼べる方が子供にとっては、幸せですよね。
このあたりは、日本人とアメリカ人の考え方の違いでしょうか。
ただし、アメリカでは、子供を親が引き取るまでは、子供の責任は預かっているご家庭になります。何かアクシデントがあると、簡単に弁護士さんを呼んで、裁判になることもザラにあります。
そのあたりの認識の違いもしっかり頭に入れてアメリカ人のお友達を呼ぶようにしたいものです。
アメリカの補習校利用のまとめ
いかがでしたか?
アメリカで現地校に子供たちを通わせているお子さんたちには、是非補習校を利用していただきたいと思います。
何といっても、子供たちにとってはメリットが大きいのが一番です。保護者にとっては、日本の情報をもらえる貴重な時間、そして思う存分日本語でお話ができる、貴重な時間にもなります。
大変なことも多いですが、その分得るものも大きいです。日本にいては味わえない楽しみも多いので、是非頑張ってください。
ところで、当時はご家庭で家庭教師を頼まれていた方も多くいらっしゃいました。
今では、オンラインで海外子女向けの家庭教師も利用できるようです。
当時、こういう学習ができればよかったのに、としみじみ思います。
無料で体験もできるようですので、よろしかったら利用されてみてはいかがでしょうか。
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