こんにちは。あっこさんと申します。シニアです。
私は、50歳台後半で社会福祉士の資格を取って、その資格を名乗って仕事を始めました。
もう5年働いており、最近は一週間の勤務日数の少ない仕事への転職もしました。
今回は、仕事を始めてからについてお伝えしようと思います。
既に現場で働いたあとで資格を取得されたかたは、必要ないと思いますが、
そうでなく、福祉業界が全く初めて、という方は、まず最初は現場で働いて学ばれることをお勧めします。
今回は、私自身1年目の現場で学んだことをお伝えします。
社会福祉士の仕事には、いくつかの分野があります
すでに、社会福祉士の資格をお持ちでしたら、福祉分野はいくつかあることはご存じかと思います。
福祉分野については、よろしかったらこちらからどうぞ。仕事の探し方も書いています。
社会福祉士資格の求人がある場所(仕事探しは「福祉のお仕事」から)
いくつかの分野の中から、自分に向いているものを決めておきましょう。
社会福祉の仕事先の決め方
仕事先には、相談業務と体力を使う分野があります
体力を使い、利用者さんと一緒に活動しながら支援を行うことも多いのが実際です。
ですが、介護の分野や障碍者支援になると、実際には体力が必要となってくる仕事もいくつかあります。
高齢者の施設、障碍者の施設は体力を使うことが多い
相談業務だと、社会福祉協議会、地域包括支援センター、行政などが主になってきます。
まず初めは現場を知ることをお勧めします
いきなり相談業務だと、実際の実務が分かっていないと何もこの人わかっていないな、と思われてしまいます。
最初は、少しきつくても実際の現場で1年ほど働いてみるのもとても良い経験になります。
私自身、最初の1年は生活保護家庭を半年に1度訪問して回る仕事をしました。
私は1年目は生活保護家庭訪問員
お給料は、普通の事務職よりは良かったです。
訪問する際は、自転車で回り、雨の日や雪の日など自転車に乗れない日は公共交通機関を利用しました。
いきなり、生活保護のご家庭を訪問する仕事ですから、緊張しまくり。
一日におおよそ4件ほど家庭訪問し、留守であればまた他の日に訪問しました。
本当にいろいろな方がいらっしゃいました。
訪問時の注意点
きれいにきちんと過ごされている方から、一人暮らしでゴミ屋敷状態の方。
中には、本当にこの住所に住んでいるの?と思われる方から、ひょっとしてお仕事をされている?と思われる方もいらっしゃいました。
まずは、訪問する時には、室内に入ってもいいかどうか、相手に必ず許可をもらってからにしましょう。(もちろん、例外もあります。)
室内に入ることがためらわれる場合は、無理に室内に入らなくてもよい仕事内容でした。
注意すべきことは、以下の6点
- 服装
- 言葉遣い
- 座る場所は、基本は玄関側
- 出されたお茶やお菓子などは丁重にお断りする
- 退室するときのタイミング
- 自分の情報は伝えない(電話番号、住所など)
訪問の時の服装
①服装にも注意を払いました。何より、行政から派遣されているのです。行政から言われていた服装は、スカート、ジーンズ、サンダルは禁止というものでした。
ジーンズは訪問先に失礼に当たるし、スカート、サンダルは何より自転車をこぎにくいです。何かあったら、そのお宅から逃げ出すことも考えなければなりません。すぐに靴を履けるような靴を選びました。アクセサリーや過度なお化粧も不快感を与えますね。出勤時にはアクセサリーを付けていても、訪問時には外すようにしました。
訪問の時の言葉遣い
②言葉遣いにも気を付けました。生活保護の方のほとんどは、やむを得ずこの制度を利用されています。できれば働いて、生活保護から抜け出したい、という方がほとんどでした。私たちもいつ、どのタイミングで生活保護を利用するかわからないのです。
利用されている方に対して、きちんとした言葉遣いを使うことは、いつ、どんなときにも気を付けていたいものです。
訪問の時に座る場所
③座る場所にも気を使いました。最悪の場合、出口をふさがれてしまいます。できれば玄関側に座るか立つかしましょう。こういった危機管理意識は常に持つ必要があります。
訪問の時にお茶を出されたら
④訪問すると、お茶を出されることは本当によくあります。一杯のお茶を真夏に出されると、どうしても飲みたくなりますが、一度いただいてしまうと、次から断りにくくなってしまいます。お茶がお茶菓子に、そして何らかのプレゼントになってしまうこともあります。最初にきちんとお断りすることが大事です。どうしても最初に一杯のお茶を出されてしまって断りにくいときは、今回は頂きますが、次からはお気遣いなく、などと一声かけてから頂きましょう。
訪問してから失礼するタイミングは
⑤退室のタイミングも難しかったです。中には、ずっとおしゃべりしたい方もいらっしゃいました。でも、次の訪問もしなければなりません。ごめんなさい、次の訪問があるので、これで失礼します、お体に気をつけてお過ごしください、の一言でほとんどは大丈夫でした。
どんなに仲良くなっても個人情報は教えない
⑥自分の個人携帯の番号や住所はお伝えしないようにしましょう。中には、夜中にでも電話をかけてくる方もいらっしゃいます。お伝えしてしまうと、電話を夜はかけないでとお伝えすることが難しくなってしまいます。職場で共有している電話番号などを伝えましょう。
以上のことを気を付けていても、怒り出すような方はいらっしゃいました。
中には精神的に弱っている方もいらっしゃったので、毎回訪問時は緊張していました。
記録をするときの注意点
公文書になるので、記載には注意を払います。何かあれば、関係機関に提出必要が出てきます。証拠にもなります。
自分の感情は極力控えて、客観的事実のみをパソコンに入力します。
あやふやな言葉は確認してから入力しましょう。
利用されている病院名も一字一句間違えないように、ネットで予め調べてから記録に残すようにしました。あやふやな場合は、その旨も記すようにしました。
1年の経験のあと、転職
基本的な福祉業務に対する意識を1年間、みっちり教えていただいたあと、転職しました。
何も知らない状態で就職したので、怒られることはしょっちゅうでした。
もっと優しい言い方で教えてくれてもいいのに・・・と思うことも頻繁にありました。
体育系の職場の雰囲気でした。
でも、学ぶべきことはたくさんありました。
それでも、転職したのは、もっと違う分野で働きたかったこともあるし、社会福祉士という仕事も覚えたかったからです。
生活保護の訪問員は、上記の訪問業務と記録以外は無かったからです。本人は何をしたいのか、どうしたいのか、と言った聞き取りの無い仕事でした。
転職は多い福祉業界
福祉分野はわりと転職される方は多いです。
同じ業務を4年以上続けることはできない、と予め定められているところもあります。
転職をすることは、前向きな理由であれば、全く問題はありません。
実際は、仕事が辛くて転職、という方も何人かいらっしゃいます。
まずは、1年。何も知らないのか?と怒られることもあるかもしれません。
予め、その分野のテキストを読んで予習しておくことをお勧めします。
それでも実践になると、学んでいたこととは違うことがいくつも出てきます。教科書通りにはいかないことがたくさんあります。
最初は、みんな新人です。
教えていただけますか?という態度で教えを乞うことは全く問題ありません。
むしろ、生半可な知識でお伝えすると、かえって大変になってしまうことも多々あります。
一度、確認してからまたご連絡いたします
という、言葉を使いましょう。
たいていはこれで大丈夫です。
その後、周りの人に相談をしてから対応すれば大丈夫です。
社会福祉士の仕事を始めるときのまとめ
まずは、最初の1年目は勉強だと思って、いろいろなことを教えてもらいましょう。
それには、現場で働くのが一番です。
1年頑張って働くと、自分は何がしたいのか、どの分野がしたいのかがまた見えてきます。
福祉業界は前向きな理由であれば、転職は全く問題ありません。
他の方の迷惑にならないように、ご自分のやりたい分野にどんどん挑戦してください。
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