アセスメントってどうするの?

悩むビジネスマン 社会福祉士

こんにちは。

シニアのあっこさんと申します。私は50歳台後半になって社会福祉の資格を取りました。

今では、その資格を活かして週に数日のパートでお仕事をしています。シニアですけど・・。

社会福祉の仕事は、比較的高齢でも見つけることができます。

そんな社会福祉関係のお仕事ですが、単純な事務作業とは一味違います。

今回は、私がまず最初にとまどった、「アセスメント」

についてお伝えしたいと思います。

とてもわかりやすい本も見つけましたので、それもご紹介させてください。

アセスメントって何?

まず、アセスメントって何でしょう。

福祉のお仕事をされていると、よく聞く言葉ですね。

イメージとしては、その人がどんな人かを分析する、と言ったところでしょうか。

おおまかには、間違っていないと思います。

細かいところでは、仕事内容や人それぞれだと思いますが、

ここでは定義を

一つ一つの情報を自分なりに解釈し、それらを組み立て、生じている問題の成り立ちを構成し(まとめあげ)、支援課題を抽出すること、あるいは、その人がどんな人で、どんな支援を必要としているのかを明らかにすること

にしたいと思います。

本当はどんな支援を必要としているか、を考えるのはとても大事です。

お金が欲しい、と言ってくるひとでも、本当は自立して働きたい、他の人とかかわりたい、といったところがその人が本当に必要としているものかもしれませんね。

それには、その人の生い立ちや、考え方のくせ、今の環境などの情報がとても大事になってきます。

とても大事な「ちから」なので、どのようにすればその技術が身に着くかを考えましょう。

アセスメントの技術を身に着けるために

どうすれば訓練できる?

もちろん、経験を積むことでアセスメント力はついてきます。でも意識的にこの技術を磨いていくこともできます。

ケースレポートをしましょう

日常業務でケースレポートをする機会は沢山あります。ケース会議、ケースの相談、施設への報告、などなどですね。

ケースを的確に把握している人のケースレポートは簡潔でわかりやすいです。ケースレポートの仕方を意識すると、アセスメントの力量が上がります。

そのケースごとにレポートする内容は少しずつ変わってきます。

どのような状況でのレポートかを意識します

おおよそ三つのグループに分けてみます。

  1. 集まった情報をすべてレポートする
  2. 情報を取捨選択して簡潔にレポートする
  3. 事例検討会やケース会議におけるレポート

1集まった情報をすべてレポートする

例えば、緊急性の高いものであれば、自分で情報を取捨選択するよりは、集まった情報を全てレポートするほうがいいかもしれません。

他の方も全て情報を出してもらって、管理職も含めてみんなで今後の方針を立てる場合などは、この形式のほうがいいですね。

2情報を取捨選択して簡潔に5分レポートする

自分なりに情報をまとめて、仮説、理解とその根拠、支援方針までをレポートします。

おおよそ5分程度でまとめられるといいと思います。A4サイズ用紙でおおよそ1枚程度です。

アセスメントはどういうことかを確認し、次にアセスメントのための枠組み

「3つの作業過程」と

「生物ー心理ー社会」を理解し、5分レポートについて考えましょう。

これを日常的に意識することで力量はぐんと上がります

3つの作業過程
  1. インテイク(情報の収集・整理)
  2. アセスメント(理解・解釈・整理)
  3. プランニング(対応・方針の策定)

このインテイクとアセスメントは区別しにくいですね。

インテイクは、だいたい主語は三人称です。○○さんがこう言っていた、こうしていた、などです。

アセスメントは、主語は一人称です。私はこのように理解している、こう捉えている、などです。

その理解、仮説から対応、方針を検討することになります。

方針を決めるときにも3つの原則があります。

  • 緊急性の高い課題を優先する
  • 実現可能であること
  • ニーズにそっているもの

以上を5分でまとめることになりますから、できるだけ自分の理解、仮説を伝えるようにしましょう。情報、アセスメント、方針の整合性も気を付けておきましょう。

ここで、聞き取りが難しい子供の場合のアセスメントについては、よろしければこちらから

子供たちのアセスメントってどうやってやるの?信頼関係の築き方

生物ー心理ー社会(バイオーサイコーソーシャル)とは?

WHOの健康の定義にも採用されており、生物的、身体的に健康であり、かつ心理的、精神的にも健康であり、そして対人関係がうまくいっていることが健康の定義とされています。

これをアセスメントにも利用しようというわけです。

この「枠組み」を使うと、ケースのアセスメントには、第一に生来的な気質とか、発達特性とか、疾患といった生物的な視点があります。

第二に不安とか葛藤、その人が望んでいること、ああは言っているけれど、本当はこんな気持ちでいるようだとか、意識的にせよ、無意識にせよ、その人がどんな気持ちでいるのかということです。

第三は、家族や学校、身近な人達との関係、これらが社会的な視点です。生じている問題の背景要因として環境をアセスメントするということになります。

こうした3つの要因が関連しあっていることを意識しましょう。

3事例検討会やケース会議におけるレポート

ケース会議はおおよそ60分から90分ほどかかると想定されます。

一人でまとまりなく長々と話してしまうと、それだけで時間が過ぎてしまいます。

会議は、レポート内容を意識することで、ぐんと進行しやすくなります。

1ケース検討会議の目的をはっきりさせておく

ケース会議には何種類かあり、おおよそ3つの会議があります。

  1. ケースへの対応を検討したい
  2. 支援課題と各機関の役割を明確にしたい
  3. スーパービジョンや助言を受けたい

などになりますね。

この時に、各機関がケースレポートをしますが、先ほどの方針までを含むレポートが出せれば、あとの進行がぐんと楽になります。

アセスメントレポートのまとめ

いかがでしょうか?レポートが練られたものであれば、かなり支援がしやすくなってきます。

各自のアセスメント技術もレベルが格段に上がると思います。

今回は、私自身がなかなか自分の技量が上がらないな、と思いつつ何冊かの本を読んで、一番良かったと思った本から内容を抜粋させていただきました。

もっともっと、充実した、詳しい内容が書いてあり、フォーマットも用意されていますので、是非アセスメント技術をアップさせたい方は、この本を購入されることをお勧めします。

よろしければ、こちらから~

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